国家1,000万kW級風力発電基地である新疆自治区ハミ地区は、新疆の対外送電ルート建設を追い風に、2015年には500万kW超の風力発電を建設する。大手風力発電設備企業も生産拡大に着手し、年内には80億元超の生産高を実現する見通しである。新疆自治区最大の風力発電設備基地がハミに建設され、現地のエネルギー経済の発展を促進することになる。

　風力発電機ブレードの生産を手掛ける新疆双瑞風電ブレード有限公司は洛陽双瑞風電ブレード有限公司の全額出資子会社である。新疆双瑞はハミに1.8億元投じて面積2万5,000平米の生産基地を建設した。主に2MWと3MWの風力発電機ブレードを建設する。3年後には6種類、長さ42.2〜60メートルの2MW風力発電機ブレードの量産を実現する。同社は昨年、ハミ地区中小企業技術改造基金から60万元を交付され、生産能力を拡充した。2015年には種々の製品を開発して新疆の風力発電所開発の需要を賄い、月間生産量を前年より30％増やす計画である。年間売上高は2億元を超える見込みである。

　ハミ地区には風力発電設備産業クラスターが徐々に形成されている。2015年には風力発電機本体、ブレード、タワー、フランジの現地生産が全て実現し、風力発電設備メーカー8社の年産規模は1,500台を超え、生産高は80億元を超えると予想される。年末にはハミ地区の風力発電設備規模は1,000万kWに達し、発電量も50億kWhを超えて、風力発電産業は名実ともに100億元産業になるだろう。

　（中国経済新聞網 3月11日）