中国電力企業聯合会の発表した統計速報によると、2014年末の全国発電設備容量は13.6億kW、前年比8.7％増加し、うち非化石エネルギー発電設備は4.5億kWで総設備容量の33.3％を占めた。

　2014年の全国発電量は5.55兆kWh、前年比3.6％増になり、非化石エネルギー発電量は1.42兆kWh、19.6％増になった。非化石エネルギー発電量の比率は初めて25％を超えて25.6％に達し、前年比3.4ポイント上昇した。しかし、全国発電設備利用時間数は前年より235時間少ない4,286時間に止まり、1978年以降の最低水準になった。一方、経済の安定成長への移行と減速を受けて、昨年の電力使用量の伸び率は1998年以降の最低を記録した。2014年の全国電力使用量は5.52兆kWh、伸び率は3.8％で前の年を3.8ポイント下回った。

　中国電力企業聯合会の予想によると、2015年の新規発電設備容量は1億kW前後になり、うち石炭火力発電が3,800万kW、ガス発電は600万kW、非化石エネルギー発電は5,300万kW前後になる。非化石エネルギー発電の新規設備の中で、水力発電が1,400万kW、原子力発電が876万kW、系統連系型風力発電が1,900万kW、系統連系型ソーラー発電が1,000万kW、系統連系型バイオマス発電が100万kWになる。

　中国電力企業聯合会の総合判断によると、2015年の電力消費量の伸び率は2014年よりも若干高くなり、年間電力使用量は5.74〜5.80兆kWh、前年比4〜5％増、概ね5.77兆kWh、前年比約4.5％増になる見通しである。うち第一次産業の電力使用量の伸び率は2.0％、第二次産業は3.5％、第三次産業は8.5％、民生用は7.0％になる。しかしながら、通年の発電設備利用時間数は4,130時間前後に下がると予想され、特に火力発電設備の利用時間数は4,650時間前後に下がって、最低記録を更新することになる。

　（中国経済新聞網 3月13日）