国家能源局の王禹民副局長は、党中央と国務院は電力体制改革を高度に重視しており、《電力体制改革のさらなる深化に関する若干の意見》が間もなく示達されると表明した。

　王副局長は、電力体制改革においては次の5つの問題を重点的に解決しなければならないと述べた。

　(1) 電力の商品としての属性に立ち返り、市場が電力価格を決定する仕組みを形成しなければならない。価格シグナルによって資源の有効な開発と合理的な利用を導く。
　(2) 電力市場体系を構築し、より広い範囲において電力資源配置の最適化を促進しなければならない。
　(3) クリーン・エネルギーの開発をサポートし、エネルギー構造の最適化を促進しなければならない。
　(4) 独占を徐々に打破し、競争的業務の整然とした開放を進め、社会全体からの投資を動員し、特に民間資本が前向きに投資するよう、市場主体の多元化を促進しなければならない。
　(5) 政府の職責を転換し、行政権限の簡素化と移管をさらに進めつつ、統一的な電力計画を強化しなければならない。
　
　また、王副局長は具体的な改革措置について、次の5つの点に言及した。

　(1) 市場取引のシステムを確立し、競争的プロセスと独占的プロセスを区分し、発電側と売電側において有効な競争を形成して、資源配置における市場の決定的な作用を十分に発揮せしめる。
　(2) 電力価格形成の仕組みを合理化し、系統連系電力価格と小売電力価格を徐々に自由化し、送配電価格と小売電力価格を仕組みの上で分離する。
　(3) 発電と電力使用計画の改革を推進し、政府の公益的、調節的なサービスを完備し、需要側管理の水準を高める。
　(4) 新エネルギーと再生可能エネルギーの開発・利用を促進し、分散型エネルギーの発展に前向きに取り組む。
　(5) 電源と電力グリッドの部署を最適化し、電力グリッドの統一的な計画を強化する。電力監督管理の措置と手段を完備し、監督管理方法を改善する。

　（網易財経 3月16日）