中国は発展登場国に対する大規模な水力発電技術の輸出をすでに開始している。中国企業と中国系銀行は現時点で少なくとも27ヵ国、47のダム建設に参加してきた。これらのダムの建設費は合計数十億ドルに上る。なお、世界の大型ダム4.5万のうち、中国がほぼその半数を占めている。

　例えば、葛洲●集団はそれぞれ15億ドルに上るパキスタンの水力発電所やナイジェリアの大型ダムの建設を受注した。中国水利水電建設集団は昨年、建設費20億ドルと見込まれるラオスの大型ダム建設事業を落札した。

　中国にとって、これらのプロジェクトはアジア・アフリカ諸国に対する国家援助の一環である。中国企業が大型ダムを建設する国々では、現地政府や民衆が水力発電を嬉々として受け入れており、クリーンな再生可能エネルギーによってエネルギー不足の苦しみから免れている。大型ダムの建設によって世界の貧困地区の生活水準を引き上げることが可能になるが、アフリカで開発されている水力発電は開発可能量のわずか8％に過ぎない。

　中国企業は中国輸出入銀行を通して世界の水力発電市場にますます積極的に進出しており、この4、5年の間で中国は世界の大型ダム建設事業の最も重要な資金供与国となっている。

　（中国電力新聞網 1月16日）

　●…土ヘンに覇