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【電力】

南方電網が第1四半期に1,030万kWの発電機停止 石炭価格の急騰に耐えられず (08/01/17)
2008/1/18
中国【電力】

 今年に入って石炭価格の急騰が進み、そのため南方電網は第1四半期に1,030万kWの発電機停止を余儀なくされる。近年見られない深刻な事態であり、南方電網は先日政府に対し緊急報告を行った。

 石炭不足に起因する発電機の停止は旧正月のピークを過ぎる頃にはある程度緩和すると見込まれるが、今年の電力供給状況は極めて深刻であり、南方電網は第1四半期の電力不足を約600万kWと見ている。

 昨年末に「2008年度発電用石炭重点契約」の調印がほぼ完了したが、発電用石炭価格は1トン当たり30〜40元、約10%上昇した。一方、2007年の発電用石炭価格の上昇幅は政府規定の5%に過ぎなかった。しかし、こうした状況にあっても、発展改革委員会は未だ石炭価格と電力価格の連動に踏み切らない。また、国務院の最近の価格制限令もあって、電力企業は当面電力価格引き上げを断念せざるを得ない。

 中国の発電総量に占める火力発電の比率は高く、常に80%前後で推移している。電力市場に占める火力発電の位置づけは今後とも長期にわたって変化することはなく、そのため、石炭価格と電力価格の連動を本格的に発動しない限り、石炭価格の持続的上昇は発電企業にとってますます大きな圧力になるだろう。

 (中国電力網 1月17日)