中国石油天然ガス股フェン有限公司(PetroChina)は3月26日、2014年度の年次報告を発表した。国際財務準則に基づき親会社の株主に帰属する純利益は1,071.1億元、前年比17.3％の減益になった。海外業務の営業収入が総営業収入に占める比率は35％を超えた。

　PetroChinaの2014年の純利益が下がった主な原因は原油価格の下落と中国国内石油製品価格の連続値下げに帰結する。2014年のPetroChinaの営業収入は2兆2,829.6億元、前年比1.1％増に止まった。

　2014年のPetroChinaの原油生産量は過去最高を記録し、9.46億バレルに達した。天然ガス生産量は3兆ft3余りで、前年比8.1％増になった。石油ガス換算生産量は14.5億バレル、前年比3.6％増になった。探査・生産部門の利益は1,869億元近くに上り、PetroChinaの収益に最も貢献した。

　一方、2014年のPetroChinaの製油・化学部門の営業赤字は235.6億元であり、前の年に比べると赤字額は8.32億元減少した。特に製油部門は、油価下落による粗利益の低下や在庫価格の下落などの影響で、71.55億元の営業赤字を計上した。中国経済の減速や需要不振などの影響で、販売部門の営業利益は54.2億元に止まり、前年に比べ3割近くの減益になった。天然ガス及びパイプライン業務の営業利益は131.3億元で前の年を90億元余り上回った。

　2014年の海外石油ガス生産量が1.47億バレルに上り、総生産量の10.1％を占めたことは注目される。国際業務の営業収入は8,037.8億元で、総営業収入の35.2％を占め、税引き前利益は192.42億元、総税引き前利益の12.3％を占めた。海外業務の収入と利益が占める比率は持続的に上昇している。

　（新華網 3月27日）