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国家電網新疆電力が2,000億元投じて新疆からの対外送電ルート建設へ (15/04/13)
2015/4/16
中国【電力】

 国家電網新疆電力公司は4月13日、第13次5ヵ年規画期に2,019億元を投入して新疆からの対外送電ルートと新疆自治区内の基幹電力グリッドの建設を進める計画を明らかにした。西部エネルギー基地と中東部地区の間で送電能力が大幅に向上することになり、新疆は中国と中央アジアを結ぶ国際「電力シルクロード」の中核ブロック並びに「貯水池」としての基盤を固めることになる。

 国家電網新疆電力公司の最新計画によると、2020年までに新疆准東−成都並びに准東−華東の±1100kV及びハミ北−重慶±800kV特高圧(UHV)直流送電事業、イリ−パキスタン±660kV直流送電事業、若羌−青海花土溝750kV送変電事業を建設する。また、自治区内の電力グリッド建設については、ウルムチ・昌吉都市圈環状網、天山東環状網、天山西環状網、カシュガル州中核区環状網及び環タリム環状網の5つの750kV環状網を建設する。

 これらの事業が完成すると、新疆に「5本の直流と3本の交流」による対外送電ルートが形成され、石炭火力、風力、太陽光発電による年間3,000億kWhの電力が国内の主要エネルギー消費地に送られることになる。さらに、天山南北に分布する5つの750kV環状網によって、新疆の基幹電力グリッドが強化され、将来の「シルクロード経済ベルト」の国際系統連系において、新疆は「貯水池」としての役割を発揮することになる。

 (新華網 4月13日)