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中国
【石炭】

神華集団が2015年に5,000〜6,000万トン規模の減産 一部炭鉱の建設は停止済み (15/04/20)
2015/4/22
中国【石炭】

 神華集団の王暁林副総経理(副社長)は、北京で開かれた第13期中国国際石炭大会において、2015年の神華集団の減産計画等の問題について次のように回答を行った。

 2015年の減産計画

 中国政府は炭鉱の減産に関して最近比較的厳しい政策を打ち出し、ライセンスを具備していない炭鉱や公示した能力に従って生産を行っていない炭鉱の生産量を減らすとしている。神華は中国最大の石炭企業であり、国の関係部門の政策が最も厳正に適用される。今年の石炭生産量は2014年に比べ5,000〜6,000万トン減らすことになる。この政策は全ての石炭企業にとって義務であり、神華集団は必ず厳正に執行する。

 石炭長期契約価格をめぐる問題

 石炭長期契約価格は神華集団が一貫して追求してきた目標であり、神華は大手電力企業グループと安定的な長期契約を結ぶよう希望している。しかし、今のところ未だ順調に進んでいない。石炭価格の下落が続く中で、長期契約は価格をめぐって大きな問題に直面しているからである。神華集団は電力集団との間で量的な取り決めを行ったが、価格は基本的に市場に応じたものになる。

 石炭輸出は今後重要な業務に

 中国政府は石炭輸出を奨励しており、神華集団の石炭輸出の比率は以前に比べて極めて大きなものになっている。過去数年間にわたって中国国内の石炭需要は極めて旺盛であり、石炭輸出量は低下した。これからは石炭輸出が神華にとって極めて重要な業務になる。神華は国際石炭市場の開拓に努めているところであり、神華の石炭輸出が今後大幅に増加することは間違いない。

 新規炭鉱の建設が投資リターン次第

 神華集団はこれまで新規炭鉱は投資リターンの目途が付いて初めて建設する方針を堅持してきた。当面の情勢の下で、神華集団はすでに一部炭鉱の建設を停止している。現在建設しているのはリターンの見通しの良い炭鉱である。

 (上海証券網 4月20日)