1. HOME
  2. アジア 【電力】

アジア
【電力】

中国国家電網公司がパキスタンの送変電事業を建設へ (15/04/27)
2015/4/27
アジア【電力】

 国家電網公司によると、同社はBOOT(Build, Own, Operate and Transfer)方式によってパキスタンの送変電事業への投資と建設を行うことでパキスタン側と協力協定に調印した。

 国家電網公司はパキスタン水力発電省並びに国営送電公社と《Matiari−Lahore並びにLahore−QASIM港/Faisalabad送変電事業協力協定》に調印した。パキスタンが送変電事業を外国に開放するのは今回が初めてになる。同事業は中国・パキスタン経済回廊エネルギー協力優先実施事業リストに盛り込まれている。Matiari−Lahore送変電事業は高圧直流技術を採用し、送電距離は900km、送電容量は400万kWになる。

 国家電網公司は今回の事業建設を通して、設計、開発、製造、建設から運営に到るまで、高圧直流の包括的技術輸出を実現する。パキスタンに総合ソリューションを提供し、同国中北部地区の深刻な電力不足を緩和するとともに、中国企業がパキスタン南部で投資と建設を進めている電源事業からの送電プロジェクトを完成させる。

 専門家によると、今回の協定調印は中国が「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)戦略を貫徹、実施する上で重要な措置になり、中パ経済回廊におけるエネルギー協力を推進するとともに、中国の電力技術のスタンダードと電気設備の「走出去」(海外進出)を促進する。

 (新華社 4月27日)