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【新エネルギー】

国家能源局が北京で再生可能エネルギーによるクリーン熱供給実証事業を展開 (15/04/30)
2015/5/6
中国【新エネルギー】

 国家能源局は4月29日、北京市で再生可能エネルギーによるクリーン熱供給実証事業の建設を進めることを通達した。北京市のエネルギー構造の調整を促進し、大気汚染対策を急ぐ。

 北京市は北京・天津・河北地区の中核であり、経済と社会の発展レベルが高く、電力と熱力の需要は著しく伸びている。一方、張家口地区は北京市に隣接し、風力資源が豊かである。張家口は風力発電の出力の特性が北京市の熱力負荷と良くマッチしており、ロケーション的にも優れている。再生可能エネルギーによるクリーン熱供給実証事業を展開する上で、張家口と北京市は最適な組み合わせになる。さらに、北京市と河北省は共同で冬季オリンピック開催を申請しており、これを契機として、再生可能エネルギークリーン熱供給実証事業を実施することになる。

 北京・天津・河北は中国の中でも経済が最も発達している地区の一つであるが、長年にわたって、石炭を主とするエネルギー消費を続け、エネルギー消費量が大きいだけでなく、利用方式が粗放型であり、スモッグの大きな原因をなしている。一方、北京・天津・河北及び周辺地区は風力発電など再生可能エネルギー資源が豊かであり、熱供給を石炭から再生可能エネルギーに転換することは、スモッグ対策にとっても重要な意義を有する。

 (中化新網 4月30日)