1. HOME
  2. 中国 【新エネルギー】

中国
【新エネルギー】

中国とブラジルが気候変動対策とソーラーをめぐって協力強化 (15/05/21)
2015/5/25
中国【新エネルギー】

 5月19日、中国とブラジルは気候変動に関する共同声明を発表し、二国間の実務協力を強化することになった。特に再生可能エネルギー、森林吸収源、省エネルギー、エネルギー効率、適応及び低炭素都市化開発等の分野で協力を強化する。
  
 両国政府は共同声明の中で、両国は発展途上国として、経済と社会の発展並びに貧困撲滅の面で多重のチャレンジに直面しているにも関わらず、エネルギー効率、再生可能エネルギー、林業、農業及び工業の面ですでに計画、政策及び措置を取り、国内において気候変動に対応する野心的な行動を取っているとし、また、双方は各自のエネルギー構造において再生可能エネルギーのシェアを増やすことも計画しているとしている。

 中国とブラジルは、バリロードマップの成果が2020年までの行動を強化し、各締約国間の相互信頼を確保する上で極めて重要であることも強調し、そのため、先進国は各自の2020年までの排出削減目標を引き上げるとともに、明確かつ透明性のある方法により、2020年まで毎年1,000億ドルの資金を発展途上国に提供するとの公約をいかにして履行するかを表明すべきであると主張した。

 また、双方は両国の気候変動協力並びに協調が中国とブラジルの全面的戦略パートナーシップにおいて重要な意義を有し、気候変動に関する協力が気候変動対応の実現とエネルギーセキュリティの促進、環境保護と持続可能な発展に相互利益をもたらすとの認識を示し、そのため、双方は国内の気候政策と多国間プロセスについてハイレベルの二国間対話をより一層強化し、二国間の実務協力を強化すること、特に再生可能エネルギー、森林吸収源、省エネルギー、エネルギー効率、適応及び低炭素都市化開発等の分野で協力を強化することに同意した。

 さらに中国とブラジルは太陽エネルギーをめぐる協力を強化することについても合意し、これにより、各自のエネルギー構造の多元化を実現するとともに各自の排出削減努力に寄与するとの認識を表明した。双方は、協力を強化し、ソーラーパネル並びに太陽電池産業に対する認識を増進すること、政策、計画、技術並びに標準、検査並びに認証の面で交流を進めること、人員の訓練を展開することなど、同分野においてビジネスの機会を探るともに、中国のソーラー企業がブラジルにおいて工場への投資と建設及び事業開発を進めるよう推進することを決定した。双方は中国−ブラジル高層協調協力委員会の下でこれらの問題について討議するとともに、気候変動と環境の面で二国間協力を強化することになる。

 (中国能源網 5月21日)