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【新エネルギー】

電力機会損失率20%超の地区は新規風力発電建設事業を禁ず 能源局が通達 (15/05/21)
2015/5/25
中国【新エネルギー】

 国家能源局は5月20日、《風力発電年度開発計画案管理工作のさらなる整備に関する通達》を出し、風力発電の電力機会損失率が20%を超える地区は新規風力発電建設事業を配置してはならないとした。当該地区は風力発電の系統連系状況を改善するため有効な措置を採り、風力発電の系統連系と受入を促進する技術計画案の提出を求められる。また、電網企業は各省・自治区の年度開発計画案における事業の認可と稼動の時期に基づき、関連する風力発電系統連系作業計画案を策定し、風力発電事業の建設進度に合わせて電力グリッド建設を調整し、風力発電事業の竣工後直ちに系統連系を実現するよう確保しなければならない。

 2014年の中国の風力発電電力機会損失状況は好転し、平均機会損失率は前年より4ポイント下がって8%になり、新疆自治区を除く各地区ではいすれも機会損失率が下がった。しかし、今年第1四半期は再び上昇して平均18.6%になり、前年同期を6.6ポイント上回った。国家能源局はその理由について、昨年同期に比べ風力状況が良かったため系統連系と電力受入の圧力が高まる一方、全国の電力需要が伸び悩みや現地の受入能力の不足、地区電力グリッドの建設と風力発電建設の不調和などが重なったものと見ている。

 (新華社 5月21日)