6月3日、国家発展改革委員会は国家能源局、国家炭鉱安全監察局とともに《法規違反炭鉱の石炭関連管理措置の実施に関する通達》を公布した。国家能源局と国家炭鉱安全監察局は2015年以降、《炭鉱の能力超過生産の厳格な管理に関する通達》と《2015年石炭産業老朽化生産能力淘汰工作に関する通達》を示達したが、今回の通達もまた石炭市場秩序を整理するための新政策になる。

　今回の通達は、石炭の過剰採掘の規制、発電用石炭の長期契約の推奨、法規違反炭鉱からの石炭輸送に対する慎重な処理などを主な内容とする。全体的に見て、石炭生産の無秩序な増加を抑制し、監督検査を強化し、市場秩序を規範化して、市場需給構造を調整することが核心である。

　今回の政策は、生産・輸送・販売の産業チェーン全体から石炭の過剰採掘の規制に着手しており、政策を大幅に強化するとともに、政策実施に向け応分の仕組みも設けている。中国の石炭企業に過剰採掘が遍く蔓延している現状を考えると、厳重に規制して供給を削減することが出来れば、需給構造の調整や延いては石炭価格の上昇にプラスの効果を及ぼす。しかしながら、政策実施には不確実性が伴い、最終的に石炭価格上昇につながるかは政策執行の力加減に左右される。

　（中国経済新聞網 6月8日）