税関総署が6月8日に発表した統計によると、中国の5月期の石炭輸出は61万トン、前年同月より12万トン、24.49％増加し、前月比では32万トン、110.34％の増加になった。

　中国の石炭輸出は2003年以降年々低下していた。その主な原因は政府が輸出還付税を撤廃し、輸出関税を課税したためである。昨年12月、財政部は2015年1月1日より輸出関税を10％から3％に引き下げると発表したが、輸出減少の傾向には変わりはなかった。月間輸出量が前年同月比、前月比ともにプラスになるのは2014年10月以降初めてである。

　5月期の石炭輸出額は6,323.3万ドル、前年同月比13.83％、前月比では127.76％増加した。輸出単価は105.3ドル/トン。1〜5月の中国の石炭輸出量は合計188万トンであり、前年同期比88万トン、32.2％の減少になった。輸出額は2億185.6万ドルで前年同期に比べ43％下がった。

　5月期のコークス及びセミコークスの輸出量は123万トン、1〜5月の輸出量は425万トン。

　（国際煤炭網 6月9日）