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【石炭】

石炭産業の「国進民退」が大きな流れに (15/06/17)
2015/6/24
中国【石炭】

 中国の石炭産業は生産能力の深刻までの過剰と石炭価格の持続的下落に直面し、80%以上の企業が赤字に陥っている。そのため、時代遅れの生産能力の淘汰と企業の再編は最早必然の成り行きになっており、「国進民退」(国有企業の発展と民間企業の衰退)と「強者がますます強くなる」ことが今後の発展の大きな流れになる。

 石炭産業の生産能力の淘汰は、高圧的な政策と市場経済の二重の作用を受けて著しい進展を遂げているが、合法的な新規生産能力の稼動の圧力は依然大きく、需要が振るわない中で、供給過剰の矛盾には根本的に変わりがない。中小型石炭生産企業はもとより、大手石炭企業の生存も依然懸念されており、赤字圧力は年初に比べても大きくなっている。

 石炭生産能力の過剰を有効に解消するため、産業政策の面で一連の促進策が相次いで打ち出されている。生産能力をオーバーする石炭生産に対しては厳重な規制が進められる一方、国が出資する石炭産業統廃合基金が設けられ、石炭産業のさらなる統廃合が加速する。その結果、「国進民退」と「強者がますます強くなる」傾向が石炭産業の今後の発展において大きな流れになる。主要石炭生産省の石炭企業に再編の波が押し寄せ、最終的にもっと多くの石炭集団企業群が形成されることになろう。石炭産業の集中度が高まるにつれて、市場に対する石炭企業の発言権がさらに強まる。

 (国家石油化工網 6月17日)