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中国
【石油・天然ガス】

2020年には中国の路線バスのガス化率が60%に (15/06/24)
2015/6/29
中国【石油・天然ガス】

 20年余りにわたり中国各地の自動車の「石油から天然ガスへの転換」はいずれも路線バスとタクシーを皮切りにし、2014年末の天然ガスバスの保有台数は18.81万台に達している。うちCNGバスが14,38万台、LNGバスが4.43万台であり、バス総保有台数の中で35.6%を占める。

 天然ガスを燃料とする路線バスは年々増加しており、バス総保有台数の中で天然ガスを燃料とする比率は2010年の13%から2014年には30.2%に上昇した。

 多くの地方が路線バスのガス化計画を策定しており、例えば、遼寧省は2017年に路線バスのガス化率を95%以上とし、2020年には100%とする計画である。

 路線バスの天然ガス消費は大きく、2014年の天然ガス路線バス16万台と天然ガス・電気ハイブリッド路線バス(ガス消費は天然ガス路線バスの70%)の天然ガス消費量は合計50.31億m3に上った。

 過去5年間の路線バスの発展スピードをもとに予想すると、2020年の路線バス保有台数は約68万台、天然ガス路線バスは41万台、天然ガス消費量は117.8億m3になり、同年の全国天然ガス消費量3,000億m3のうち3.93%を占めることになる。

 中国の路線バスの天然ガス消費量は天然ガスタクシーとLNG大型トラックに次ぐ大きなものであり、中国の一次エネルギー消費に占める天然ガスのシェア上昇や大気汚染対策に大きく寄与している。2020年には路線バスのガス化率は60%になると期待される。

 (中国能源網 6月24日)