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【エネルギー全般・政治経済】

南シナ海問題は「一帯一路」の鍵 戦略協力の強化が必要 (15/06/30)
2015/7/2
中国【エネルギー全般・政治経済】

 中国とグローバル化センター(Center for China and Globalization・CCG)は一連の「一帯一路」シリーズシンポジウムとして「東南アジア投資のチャレンジとチャンス」を北京で開催した。同シンポジウムに参加した専門家は、21世紀海上シルクロードは東南アジア諸国から遍く歓迎されてはいるが、南シナ海問題は21世紀海上シルクロードの建設や「一帯一路」のプロセスに一貫して影響を及ぼすことになり、重視しなければならないとの見方で一致した。

 東南アジア諸国は「一帯一路」(シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード)の重心である。東南アジアには4,000万人の華僑・華人がいる。CCGの王輝耀主任は次のように指摘した。東南アジア諸国は、中国との経済貿易往来が最も頻繁であり、発展レベルが比較的高く、華僑・華人人口も最大であり、インフラ改善の需要も巨大な地域協力パートナーになる。「一帯一路」海上シルクロード建設において相互連携の重要な役割を発揮している。東南アジア地区は「一帯一路」の突破口でもあり、中国はASEANとのさらなる協力を推進する必要がある。

 また、社会科学院アジア太平洋グローバル戦略研究院アジア太平洋安全外交研究室の張潔主任は次のように表明した。東南アジアは「一路」にとって重要であるだけでなく、戦略全体にとっても極めて重要である。「一帯一路」推進過程において直面する政治リスクの中でも南シナ海問題は全局的なチャレンジを伴う。未来の「一帯一路」建設は海上権の擁護よりも重要であり、沿線各国との海上協力が必要である。今後中国とASEANの依存度が強化され、中国が優位を発揮して経済の緊密度を強め、互恵とウィン・ウィンを通して政治的相互信頼を確立すれば、南シナ海問題も解決の可能性が高くなる。

 (人民網 6月30日)