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【石油・天然ガス】

石油・天然ガス改革 天然ガス輸入の自由化が石油に先行も (15/07/06)
2015/7/13
中国【石油・天然ガス】

 石油・天然ガス産業チェーンは上流、中流、下流の多数の企業を包摂する一大産業チェーンである。上流は石油・天然ガスの採掘、油田サービス、油田装備等の分野が含まれ、中流は主に石油・天然ガスの輸送と備蓄であり、石油ガスパイプラインの建設や石油・天然ガスの備蓄といった産業が含まれる。下流は石油・天然ガスの販売であり、石油・天然ガス化学製品の販売や都市ガスサービスも含まれる。

 権威筋が明らかにしたところによると、今後の石油・天然ガス改革は石油と天然ガスを分離して進められ、天然ガス分野の改革が石油に先行する見通しである。ガス価格の自由化や輸入の自由化も石油より先に進められる。

 現在、中国国内の天然ガス価格決定の仕組みは2種類に分けられる。第1に、パイプラインガスと輸入ガスはシティゲート指導価格が採用されており、ネットバック価値法により価格が決定される。第2に、シェールガス、炭層ガス、SNG(代替天然ガス)の出荷価格や輸入LNGのガス源価格はすでに完全自由化されている。

 業界関係者の予想によると、石油・天然ガス改革は石油と天然ガスを分離して進めることになり、先に天然ガスの輸入が自由化される。また、天然ガスパイプラインに関わる体制的仕組みも改善が必要である。まず、天然ガスパイプラインの輸送と販売を分離し、次にパイプライン輸送容量の取引プラットフォームを確立すべきである。

 アナリストによると、従来の中国の規定では、非国営貿易による輸入原油については、中国石油天然ガス(PetroChina)と中国石油化工(SINOPEC)の2大集団企業の製油所で精製して一律に販売することしか出来ず、地方製油所に供給したり、市場に流通させたりすることは出来なかった。しかし、市場全体が改革されると、民営企業の活動の余地が広がり、独占打破にもつながる。

 (新浪財経 7月6日)