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【新エネルギー】

北京・天津・河北が第13次5ヵ年規画期に1,000億元クラスの新エネルギー産業を形成へ (15/07/09)
2015/7/16
中国【新エネルギー】

 天津市工業情報化委員会によると、同市の戦略的新興産業の一つである新エネルギー産業の規模は急速に拡大しており、第1四半期の伸び率は14%を超えた。第13次5ヵ年規画期に北京・天津・河北は各自の優位を生かして新エネルギー産業の発展を進めることになる。天津市は研究開発と創造性の優位を発揮して、1,000億元規模を目指し、在来型エネルギー消費を減らして、「青空」を支える。

 「新エネルギー産業の発展はエネルギー問題に止まらず、環境や産業構造の転換にも密接に関連している」と天津市新エネルギー協会の王華君副事務局長は指摘する。「北京・天津・河北は新エネルギー産業の研究開発、製造及び応用において全国的にもトップレベルにある。例えば、河北省張家口や承徳地区の風力発電、北京と天津の研究開発並びに製造などが挙げられる。但し、少なからぬ問題にも直面している。例えば天津市の風力発電の発電量は不足しているが、張家口や承徳からの風力発電電力の送電は出来ない。ルートが円滑でなく、連携がうまく行かない」。

 北京・天津・河北は第13次5ヵ年規画期に新エネルギーを対象に専門技術の研究、普及及び応用を進める。特に政策について検討し、3つの地区のリソースの協調を図り、産業上の分業を適切に進める。「例えば、北京と天津は主に研究開発と製造を進め、河北は応用に重点を置く。また、政策や輸送等の面で打開を図り、北京・天津地区が河北省の風力発電電力を照明や場合によっては暖房に利用できるようにする。そうなれば、エネルギー問題だけでなく、環境汚染問題の解決にもより大きな作用を発揮することが出来る」と王華君氏は言う。

 天津市の新エネルギー産業は製造業を主とし、総生産高は約600億元に上る。風力発電、PV、バイオマス、ソーラー発電はいずれも好ましい発展の勢いを示しており、研究開発能力も極めて高い。国家級新エネルギー産業基地である浜海ハイテク区には世界クラスの新エネルギー企業が結集しており、風力発電、蓄電池、PV、LED、スマートグリッドなど様々な新エネルギー技術分野は特に競争力が際立っている。昨年は419億元の工業生産高を実現し、過去3年間の平均伸び率は30%を超え、天津の新エネルギー産業の発展を促進する重要な動力源になっている。

 (北方網 7月9日)