コノコフィリップスは内江地区における中国石油天然ガス集団(CNPC)とのシェールガス共同探査事業と●江地区における中国石油化工集団(SINOPEC)との共同探査事業を停止し、中国の探査中の事業がなくなったことを明らかにした。これより先、米中堅石油企業のAnadarko Petroleum CorporationとAmerada Hess Corpも中国のシェールガス上流事業からの撤退を発表した。また、シェルやシェブロン等の中国におけるシェールガス事業が行き詰っているとの情報が流れたことある。業界関係者によると、将来の見通しが芳しくないことや、国際油価の持続的低迷、探査リスク拡大などで、国際石油メジャーは中国のシェールガス市場からの撤退を急ぎつつある。 コノコフィリップスはシェールガス探査をめぐるCNPC及びSINOPECとの協力を停止した理由について、主にビジネス上の考慮から資金と資源をビジネス的に可能性の高い事業に投入するためとしている。 コノコフィリップスは2012年にSINOPECと●江鉱区の共同研究協定を結んでシェールガスの探査開発研究を進め、その後、2013年2月にはCNPCと内江−大足鉱区の生産物分与契約に調印していた。 アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、コノコフィリップスの探査中止がCNPCとSINOPECに実質的な影響を及ぼすことはないと指摘する。第1に、コノコフィリップスが協力を進めていたのは2つの鉱区だけであり、全体に占める比重は低い。第2に、CNPCとSINOPECはシェールガス開発においてすでに目覚しい進展を遂げており、そのシェールガス開発がコノコフィリップスの撤退によって停止されることはあり得ない。CNPCは2014年以降、シェールガスへ100億元以上投資しており、今年のシェールガス生産量は26億m3に達する。また、SINOPECは7月7日、フーリンシェールガス田の生産能力が日量1,000万m3を突破したと発表し、シェールガスの商業開発は段階的な成果を上げている。 国際石油埋蔵量ジャーは中国市場だけでなく、他の国々でもシェールガス事業からの撤退を急いでいる。林伯強氏は「シェールガスの競争相手は天然ガスだが、天然ガス価格は石油価格と連動している。現在、石油価格は極めて低く、間接的に天然ガス価格を押し下げている。こうした状況では、シェールガスの高いコストが際立ち、競争力を備えることが出来ない。石油価格の1バレル50ドル前後の水準が維持されると、シェールガスの存在の必要は根本的になくなる」と言う。 但し、隆衆石化網のアナリスト王皓浩氏は、国際石油メジャーのシェールガス探査からの撤退も永久的な撤退も意味するものではなく、国際油価が反発し、時機が熟せば、引き続きシェールガス開発を進めることになるとの見方を示す。 CNPCとSINOPECはシェールガス開発で大きい進展を遂げているとはいえ、中国のシェールガス開発が冷却化していることもまた覆い隠せない事実である。国土資源の第3回シェールガス鉱区入札は遅々として進展していない。 2014年11月には、第1期シェールガス探鉱権入札が行われた鉱区の2ヵ所の探査満期処分において、中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)と河南省煤層気開発利用公司は承諾した探査投資比率を達成できず、それぞれ800万元と600万元の違約金を課徴され、探査鉱区の面積も削減された。 卓創の天然ガスアナリスト劉広彬氏によると、中国のシェールガス投資と生産は決して楽観するこが出来ない。中国はすでに2回にわたってシェールガス鉱区の入札を実施したが、実際に成果を上げているのはSINOPECだけであり、その他の企業の多くは生産量が低い。しかも、探査投資が十分でなければ処罰を受けることになり、そのため中国のシェールガス開発の見通しについては割り引いて見る必要がある。 国家能源局が先日開いた第13次5ヵ年エネルギー規画会議も2020年のシェールガス生産量を半分に下方修正し、300億m3とした。 隆衆石化網のアナリスト王皓浩氏によると、油価の低迷が続き、国からの相当強力な政策支援がなければ、たとえ一部企業が参入を希望しても、長期的な資金の側面を考慮するとと実施は極めて困難になり、シェールガス開発がシェールガス開発の冷却化も必然の流れになる。 (中国能源網7月24日) ●…「基」の「土」を「糸」に
コノコフィリップスは内江地区における中国石油天然ガス集団(CNPC)とのシェールガス共同探査事業と●江地区における中国石油化工集団(SINOPEC)との共同探査事業を停止し、中国の探査中の事業がなくなったことを明らかにした。これより先、米中堅石油企業のAnadarko Petroleum CorporationとAmerada Hess Corpも中国のシェールガス上流事業からの撤退を発表した。また、シェルやシェブロン等の中国におけるシェールガス事業が行き詰っているとの情報が流れたことある。業界関係者によると、将来の見通しが芳しくないことや、国際油価の持続的低迷、探査リスク拡大などで、国際石油メジャーは中国のシェールガス市場からの撤退を急ぎつつある。
コノコフィリップスはシェールガス探査をめぐるCNPC及びSINOPECとの協力を停止した理由について、主にビジネス上の考慮から資金と資源をビジネス的に可能性の高い事業に投入するためとしている。
コノコフィリップスは2012年にSINOPECと●江鉱区の共同研究協定を結んでシェールガスの探査開発研究を進め、その後、2013年2月にはCNPCと内江−大足鉱区の生産物分与契約に調印していた。
アモイ大学中国エネルギー経済研究センターの林伯強主任は、コノコフィリップスの探査中止がCNPCとSINOPECに実質的な影響を及ぼすことはないと指摘する。第1に、コノコフィリップスが協力を進めていたのは2つの鉱区だけであり、全体に占める比重は低い。第2に、CNPCとSINOPECはシェールガス開発においてすでに目覚しい進展を遂げており、そのシェールガス開発がコノコフィリップスの撤退によって停止されることはあり得ない。CNPCは2014年以降、シェールガスへ100億元以上投資しており、今年のシェールガス生産量は26億m3に達する。また、SINOPECは7月7日、フーリンシェールガス田の生産能力が日量1,000万m3を突破したと発表し、シェールガスの商業開発は段階的な成果を上げている。
国際石油埋蔵量ジャーは中国市場だけでなく、他の国々でもシェールガス事業からの撤退を急いでいる。林伯強氏は「シェールガスの競争相手は天然ガスだが、天然ガス価格は石油価格と連動している。現在、石油価格は極めて低く、間接的に天然ガス価格を押し下げている。こうした状況では、シェールガスの高いコストが際立ち、競争力を備えることが出来ない。石油価格の1バレル50ドル前後の水準が維持されると、シェールガスの存在の必要は根本的になくなる」と言う。
但し、隆衆石化網のアナリスト王皓浩氏は、国際石油メジャーのシェールガス探査からの撤退も永久的な撤退も意味するものではなく、国際油価が反発し、時機が熟せば、引き続きシェールガス開発を進めることになるとの見方を示す。
CNPCとSINOPECはシェールガス開発で大きい進展を遂げているとはいえ、中国のシェールガス開発が冷却化していることもまた覆い隠せない事実である。国土資源の第3回シェールガス鉱区入札は遅々として進展していない。
2014年11月には、第1期シェールガス探鉱権入札が行われた鉱区の2ヵ所の探査満期処分において、中国石油化工股フェン有限公司(Sinopec Corp.)と河南省煤層気開発利用公司は承諾した探査投資比率を達成できず、それぞれ800万元と600万元の違約金を課徴され、探査鉱区の面積も削減された。
卓創の天然ガスアナリスト劉広彬氏によると、中国のシェールガス投資と生産は決して楽観するこが出来ない。中国はすでに2回にわたってシェールガス鉱区の入札を実施したが、実際に成果を上げているのはSINOPECだけであり、その他の企業の多くは生産量が低い。しかも、探査投資が十分でなければ処罰を受けることになり、そのため中国のシェールガス開発の見通しについては割り引いて見る必要がある。
国家能源局が先日開いた第13次5ヵ年エネルギー規画会議も2020年のシェールガス生産量を半分に下方修正し、300億m3とした。
隆衆石化網のアナリスト王皓浩氏によると、油価の低迷が続き、国からの相当強力な政策支援がなければ、たとえ一部企業が参入を希望しても、長期的な資金の側面を考慮するとと実施は極めて困難になり、シェールガス開発がシェールガス開発の冷却化も必然の流れになる。
(中国能源網7月24日)
●…「基」の「土」を「糸」に