貴州省西南州は省の科学技術重要プロジェクトである「アブラギリによるバイオディーゼル産業化最重要技術研究応用」プロジェクトに対応して、タイワンアブラギリを主とするバイオマスエネルギーモデル基地の建設を推進している。

　貞豊県は「中国−国連開発計画・少数民族地区グリーン・エネルギー・貧困撲滅プロジェクト」のモデル県に指定され、目下技術要員に対してタイワンアブラギリの企画、設計、栽培、加工等の技術訓練を実施している。また、科学技術部から15.5万元の経費を獲得して、県内で「バイオディーゼル原料資源生産採集技術訓練班」（研修生108名）とタイワンアブラギリ種子試験モデル研究を展開している。貞豊県第11次５ヵ年規画10万ムー・タイワンアブラギリ基地総合建設計画はすでに実証審査をパスした。

　タイワンアブラギリによるバイオディーゼル産業は、バイオマス燃料の開発と利用やエネルギー作物の栽培を奨励する国家政策に合致しており、貴州省のカルスト地区の緑被率を高め、石漠化や水土流失を防止し、生態環境の改善を図る上で大きな効果を発揮するだろう。また、農村労働力の現地移転を促し、貧困山間区において少数民族の増収を図ることも可能になる。

　（貴州日報 1月24日）