国際油価が再び大幅な下落を示しているが、これは世界最大の石油輸入国であると中国にとってはチャンスであり、中国の7月の原油輸入量は過去最高を記録した。中国税関総署の最新統計によると、中国の7月の原油輸入は3,071万トン、前年同月比29％もの大幅な増加になり、過去最高を記録した。これは中国が国際油価の下落に乗じて原油備蓄を加速させていることを示すものである。これまでの中国の月間原油輸入量の最高記録は2014年12月の3,037万トンであった。

　専門家や業界関係者によると、中国の原油対外依存度は高い一方で国内の環境圧力が厳しくなっていることを背景に、新たなエネルギー戦略体系の構築が日程に上っており、そのため中国は国際原油価格の下落に乗じて石油輸入を増やすことで石油備蓄を増強している。

　（新浪財経 8月10日）