ロシアの鋼管材工業開発基金及びパイプライン会社数社の代表がモスクワにおいて中国側代表団と、中国の鋼管材対露輸出の自主規制問題について交渉を行った。中国側代表団は中国鋼管協会の孔令銘秘書長と中国鋼鉄工業協会及び中国鋼鉄公司の代表からなる。

　ロシア鋼管材工業開発基金によると、これまでの会談において中国側が対露パイプライン輸出の激増には問題があることを認めており、そのため、薄熙来商務部長は昨年8月の中露首相定期会談経済貿易分科会第10回会議において中国政府が鋼管材の対露輸出に対して自主規制措置を取ることを表明した。しかし、この問題は未だに是正されていない。

　昨年1〜11月に、ロシアが中国から輸入した鋼管材は前年同期の6.7倍に当たる21.5万トンに達した。中でも大口径鋼管は100倍、ステンレス鋼管は3.7倍になった。

　ロシアパイプライン工業開発基金は中国の現行の鋼管材対露輸出価格が安すぎることも強調した。

　(俄新網 RUSNEWS.China 1月24日)