ロシア産業エネルギー相フリステンコは、今年は中露天然ガス交渉にとって鍵となる年だと表明した。

　フリステンコ産業エネルギー相は「コメルサント」紙の取材に応じ、「我々は2007年末までに天然ガス価格交渉を終えるとしていたが、しかし、実際には2008年こそが重要かつ決定的な年になる」と述べ、交渉が簡単に進まないのは、中国が天然ガス市場について理解し始めてから間もないためであると強調、「中国の天然ガス市場には未だ発達したインフラ施設がなく、市場自体も未だに形成されていない。将来の中国のエネルギー構造において天然ガスが非常に重要になることは明らかだが、それはまだ先の話だ。こうした時間差があるため、中国側のパートナーは彼等がふさわしいと考える交渉のスピードを甘受することが出来る」と述べた。

　なお、フリステンコは昨年夏、2020年までにロシアから中国へ供給する天然ガスを年間680億m3にすると表明し、うち300億m3は西シベリアから、380億m3は東シベリアから送ると述べていた。また、2011年には西ルートから、2016年には東ルートからの対中天然ガス輸出を開始するとしていた。この点につき、フリステンコは、その期限通りに計画を実現するには2007年と2008年に交渉を終了することが前提になると表明した。

　(俄新網 RUSNEWS.China 1月24日)