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石油化学第13次5ヵ年規画の素案が形成 注目される石炭化学工業の行方 (15/08/24)
2015/8/28
中国【石炭】

 石油化学第13次5ヵ年規画の起草に参加している関係者からの情報によると、3月中旬に起草作業が開始された同規画はすでに素案が完成し、次の段階では起草計画案に従って、修正、評価、完備等の作業を進めることになる。また、各省の関連規画の起草作業も目下進められており、基本構想がすでに形成されているとのことである。素案によると、第13次5ヵ年規画期の石油化学産業は総量規制、過剰生産能力の解消、7大石油化学産業基地の建設を重点的に進めるとともに、増加規模の最適化、化学新エネルギー、化学新材料、ハイエンド石油化学、在来石油化学工業のグレードアップが重点的な発展方向になる。第13次5ヵ年規画期の化学新エネルギー生産規模は1,000万トンから2020年には1億トンクラスに上昇することになる。

 「中国の主要化学製品の生産能力は世界トップグループにあるが、産業集約化、大規模化、一体化のレベルは極めて低い。ハイエンド石油化学製品の発展が遅れており、供給には構造的な不足が存在している。一方、伝統領域の一部では生産能力過剰が深刻であり、「新常態」の下でこうした問題がますます際立っている。そのため、第13次5ヵ年規画の最優先任務は脱生産能力化になる」と前出の関係者は言う。

 第13次5ヵ年規画期においては、規模拡大の抑制、個別的対応、施策の分類、逐次解消などの原則に従い、製油や伝統的石炭化学など生産能力過剰が突出している分野で、総量規制、内部的最適化、老朽設備の撤去を同時並行で進めることになる。また、過熱傾向にある新型石炭化学工業や新材料等の業種については、政策を打ち出して規範的な発展を進める。

 また、増加規模の最適化を進め、新たな成長材料を模索して、化学新材料、バイオケミカル、バイオマス燃料、省エネ・環境保護等の戦略的新興産業を重点的に発展させる。

 (中国能源網 8月24日)