中国石油化工集団(SINOPEC)の王玉普董事長(会長)は9月3日、北京においてロシア大手国営石油企業Rosneftのセーチン社長と、Russkoye油ガス田及びYurubcheno-Tokhomskoye油ガス田の共同開発をめぐって枠組協定に調印した。

　この協定は習近平主席とプーチン大統領の立会いの下に調印された。

　同協定に基づき、SINOPECはRosneft傘下の東シベリア石油ガス会社(East Siberian Oil and Gas Company)とチュメニ石油ガス会社（Tyumenneftegaz）の49％の株式を買収する権利を得た。この2社はRusskoye油ガス田及びYurubcheno-Tokhomskoye油ガス田の開発ライセンスを有している。2ヵ所の油ガス田はいずれもRosneftの重点経営エリアに位置し、開発の見通しは良好である。RosneftとSINOPECはタイト原油鉱床の共同開発を進めることで事業の操業リスク引き下げを図る。また、資金、技術、実施能力といった面でも協力を進めて、事業能力の向上を図る。両社は探査開発協力をさらに拡大することにも期待を寄せている。

　RosneftとSINOPECはこれまでウドムルト石油プロジェクトやサハリン3プロジェクトをめぐって協力を展開し、良好な成果を上げている。

　（中国新聞網 9月3日）