外電によると、ロシアは欧米からの石油・天然ガス産業への制裁に対応するため、外交の重心を依然中国に傾けてはいるが、エネルギー輸出の方向は徐々にインドへとシフトさせるようになっている。 9月3日、プーチン大統領と習近平主席は北京で会談し、中国石油天然ガス集団(CNPC)とロシア国営天然ガス企業Gazpromは向こう5年間のロシアから中国への天然ガス供給についてMOUに調印した。 両国の石油・天然ガス協力はウィン・ウィンの局面にあるが、市場予想においてはこれまで両国が合意した事業が先送りになることも考慮に入れなければならない。 中国とロシアは2014年5月、ロシアから中国へ天然ガスを輸送する2本のガスパイプラインの建設も含め天然ガス供給事業に合意した。 1本目のガスパイプラインは東シベリア地区に建設され、「シベリアの力」ガスパイプラインと呼ばれる。2本目は「シベリアの力2」と呼ばれるが、もともと「アルタイ線」と呼ばれていた。然るに、その後、建設費問題によって双方の意見に違いが生じ、最終的に2本目のパイプライン事業は無期延期になった。 市場では中国経済の鈍化に対する懸念が高まり、中国株式市場の崩壊もロシアの対中国投資計画に対する警戒心を呼び起こしている。統計によると、ロシアの今年の対中輸出量は現時点で20%減少している。実際、2014年の中国からロシアへの投資額は16億ドル足らずであるのに対し、同年のロシアから中国への投資総額は1,515億ドルに達していた。 中国経済の鈍化に起因するエネルギー需要の低下を見越して、ロシア側はインドの原油市場開拓に本腰を入れつつある。IMFの予測によると、インドの2015年と2016年の経済成長率は中国を上回る見込みである。 (新浪財経 9月15日)
外電によると、ロシアは欧米からの石油・天然ガス産業への制裁に対応するため、外交の重心を依然中国に傾けてはいるが、エネルギー輸出の方向は徐々にインドへとシフトさせるようになっている。
9月3日、プーチン大統領と習近平主席は北京で会談し、中国石油天然ガス集団(CNPC)とロシア国営天然ガス企業Gazpromは向こう5年間のロシアから中国への天然ガス供給についてMOUに調印した。
両国の石油・天然ガス協力はウィン・ウィンの局面にあるが、市場予想においてはこれまで両国が合意した事業が先送りになることも考慮に入れなければならない。
中国とロシアは2014年5月、ロシアから中国へ天然ガスを輸送する2本のガスパイプラインの建設も含め天然ガス供給事業に合意した。
1本目のガスパイプラインは東シベリア地区に建設され、「シベリアの力」ガスパイプラインと呼ばれる。2本目は「シベリアの力2」と呼ばれるが、もともと「アルタイ線」と呼ばれていた。然るに、その後、建設費問題によって双方の意見に違いが生じ、最終的に2本目のパイプライン事業は無期延期になった。
市場では中国経済の鈍化に対する懸念が高まり、中国株式市場の崩壊もロシアの対中国投資計画に対する警戒心を呼び起こしている。統計によると、ロシアの今年の対中輸出量は現時点で20%減少している。実際、2014年の中国からロシアへの投資額は16億ドル足らずであるのに対し、同年のロシアから中国への投資総額は1,515億ドルに達していた。
中国経済の鈍化に起因するエネルギー需要の低下を見越して、ロシア側はインドの原油市場開拓に本腰を入れつつある。IMFの予測によると、インドの2015年と2016年の経済成長率は中国を上回る見込みである。
(新浪財経 9月15日)