中国税関総署の最新統計によると、8月期の中国の一般炭輸入は720万トン（うち瀝青炭516万トン、亜瀝青炭204万トンで褐炭は含まず）、前年同月比24.4％下がったが、前月比では8万トン、1％増加し、4ヵ月来の最高になった。

　1〜8月の中国の一般炭輸入量は5,667万トン、前年同期比40.5％減になった。

　8月の一般炭輸入先で最も多かったのはオーストラリアで371万トン、前年同月比35％減、前月比では28万トン、7％減になり、6ヵ月来の最低になった。オーストラリア炭の輸入が低下したのは、インドネシア炭の輸入量の増加、政策動向や中国の輸入炭に対する品質検査等の影響を受けたことに原因がある。1〜8月のオーストラリアからの一般炭輸入は3,008万トン、前年同期比25.3％減になった。

　8月のインドネシアからの一般炭輸入量は238万トン、前年同月比16％減になったが、前月比では28万トン、12％増加し、4ヵ月来の最高を記録した。1〜8月のインドネシアからの一般炭輸入は1,867万トン、前年同期比44.2％減。

　インドネシアが輸出する一般炭の多くは発熱量4,800キロカロリー以下の亜瀝青炭であり、インドネシアの過剰供給によって亜瀝青炭価格は抑えられている。加えて、インドネシア炭は低カロリー・低硫黄であり、低負荷の発電用石炭に最適であるため、中国沿海部の発電所から歓迎されている。中国市場ではインドネシア炭は依然収益の余地があり、そのため中国の貿易業者はインドネシア炭の調達を増やし、7月のインドネシア一般炭輸入量は前月比52％もの大幅増を示していた。

　8月の中国のロシアからの一般炭輸入は96万トン、前年同月比21％増になった。米国からの輸入は38万トン。なお、8月は南アフリカとコロンビアからの一般炭輸入はなかった。

　8月の中国の褐炭輸入は合計400万トン、前月比19％減になった。うちインドネシアからの褐炭輸入が376万トンであった。1〜8月の褐炭輸入量は3,270万トン、前年同期比28％減。

　（中国煤炭資源網 9月24日）