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中国の一般炭輸入が2016年から急減へ ゴールドマンサックスのレポート (15/10/09)
2015/10/14
中国【石炭】

 ゴールドマンサックスは先日レポートを発表し、中国の一般炭輸入が2016年から急激に減少すると指摘した。中国は現在世界最大の一般炭輸入国であり、そのため、世界の海運石炭価格がさらなる圧力を受けることになる。ゴールドマンサックスはこれまで発表したレポートでも、ここ数年の世界の一般炭輸出入に対し、一貫して悲観的な見方を取っている。

 ゴールドマンサックスの最新レポートによると、中国の一般炭輸入需要の急激な減少は海運一般炭価格の下落をもたらす。ゴールドマンサックスのアナリストは、ニューキャッスルの6000キロカロリー一般炭FOB価格について、2016年には17%下がって54ドル/トン(236元/トン)になり、2017年には21%下がって52ドル/トンになるとの予想を示す。

 なお、ゴールドマンサックスは以前、世界の一般炭輸出入市場に対する予測を行い、一般炭需要は増加するものの伸び率が下がり、2018年までの年間伸び率はわすか2%になると予想していたが、その原因についても中国ファクターにあるとしていた。2008〜2012年に世界の一般炭需要は毎年6,000万トンのペースで増加していたが、ゴールドマンサックスの分析によると、2013〜2018年の世界の一般炭需要量の毎年の増加量はわずか1,500万トンに止まる。インド、日本、韓国が需要増を牽引する鍵になるだろう。
 
 (中国能源網 10月9日)