10月19〜23日、習近平主席の英国公式訪問において、中英両国は原子力発電、石油・天然ガス、電力等の分野を対象に大型エネルギー案件で合意文書に調印した。

　中広核集団は英国の原子力発電事業の33％の株式を60億ポンドで獲得し、中国の原子力発電企業として初めて西側先進国に原子力発電所を建設することになった。中国の原子力発電の「走出去」（対外進出）にとってはマイルストーンになり、「華龍一号」原子力発電技術が欧州の先進国に認められたことを示すものである。

　また、BPと中国石油天然ガス集団(CNPC)は引き続き協力を拡大し、シェールガスと石油製品小売業務をめぐる協力で合意した。また、BPと中国華電は100億ドルに上る売買契約を結んだ。

　中国と英国が結んだ調印したエネルギー契約や合意文書は次のようになる

　1. 国家能源局と英国エネルギー気候変動省の《両国の民用原子力包括協力の強化に関する共同声明》

　2. 国家能源局と英国エネルギー気候変動省の《中英クリーン・エネルギーパートナーシップ了解覚書》

　3. 中核集団と英国国立原子力研究所(NNL)の《中英共同原子力研究イノベーションセンターの建設に関する最重要条項協議》

　4. 中広核集団とフランス電力の《英国原子力発電事業投資協定》

　5. 中国華電集団とBPの《天然ガス長期貿易契約》

　6. 中国石油天然ガス集団(CNPC)とBPの《戦略協力枠組協定》

　7. 中国三峡集団とポルトガル電力公社(EDP)の《英国MORAY洋上風力発電事業の共同投資開発に関する協力協定》

　8. 中国工商銀行とBP Shippingの《タンカーリース経営事業及び融資協力協定》

　9. 国家開発銀行と英国貿易投資総省の《英国インフラ・エネルギー事業に関する協力覚書》

　10. 中国建材集団とWE link Energy社の英国太陽光発電所及び新型住宅事業協力に関する合意

　11. BYDとアレクサンダー・デニス社の《EV大型バス生産協定》

　12. 国務院発展研究センターとシェル・インターナショナルの「グローバルエネルギーの転換と中国革命」共同研究に関する合意

　（人民網 10月26日）