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中国
【原子力】

2020年には中国が1000トン級ウラン生産能力実証鉱山を建設へ (15/10/26)
2015/10/26
中国【原子力】

 中核集団地鉱事業部副主任兼工程師の張金帯氏が10月21日の中国国際鉱業大会専門フォーラムで明らかにしたところによると、中国は大型ウラン鉱基地の探鉱と資源の高効率利用を推進し、2020年にはイリ、オルドス、通遼、相山の4ヵ所に1,000万トン級の生産能力を備える実証性ウラン鉱山を建設する。これら大型基地の生産能力が国内天然ウラン生産能力の90%を占めるようにして、ウラン鉱基地の大規模化、集約化を実現し、天然ウラン供給の保障能力を高める。

 《原子力発電中長期発展規画(2011〜2020年)》は2020年の中国の原子力発電設備容量を5,800万kWとし、建設中設備を3,000万kWにするとしている。2020年の中国の原子力発電の所要の天然ウランは11,500トンになり、資源回収率を70%とすると、2020年のウラン資源消費量は1.64万トンになり、2020年までのウラン資源累計消費量は8.79万トンになる。さらに2030年には原子力発電所の建設規模拡大に伴って、ウラン資源需要も拡大する。天然ウラン産業は新たな発展のチャンスとともにチェレンジに直面する。

 ウランは軍民両用の戦略資源であり、「走出去」(対外進出)戦略を実施するとともに、「国内立脚」も適正に進めなければならない。国内ウラン探鉱においては1000トン級のウラン資源開発基地を建設して、天然ウラン生産能力を急速に高め、国内天然ウラン生産能力の部署を根本的に改める必要がある。

 中国のウラン探鉱は21世紀に入って以来、深度500〜1500メートルの「第二探鉱空間」に入っている。中国北方ではすでに1万トンから数万トンの超大型ウラン鉱床が10ヵ所余り確認されている。南方にも3万トン級のウラン鉱山があり、大型ウラン資源開発基地の資源的条件は備わっている。

 (科技日報 10月26日)