ロシア経済開発貿易省のアレクセイ・リハチョフ第一次官は、ロシアは中国にロシア炭に対する輸入関税撤廃を要望しており、目下交渉を進めていると述べた。

　2014年10月、中国は石炭輸入関税を再開し、無煙炭と原料炭に3％、瀝青炭に6％の関税を課し、その他の石炭については5％の関税を課すことにした。それまでは褐炭に3％の関税が課されていただけであった。

　リハチョフ第一次官は「現在中国と交渉を進めている。中国の輸入炭に対する関税はWTOの関連規定に基づくものであり、中国側は自身の義務に違反してはいないが、ロシアは中国側が石炭輸入関税を当初の水準にまで引き下げることを求めている」と述べた。

　中国税関総署の最新統計によると、9月期における中国のロシア産一般炭輸入は74.87万トン、前年同月比0.51％減になり、前月比では22.13％の減少になった。輸入平均価格は46.48ドル/トンで、前月に比べ4.2ドル/トン、前年同月に比べると16.43/トン下がった。1〜9月における中国のロシア産一般炭輸入量は748.66万トン、前年同期比34.15％減少した。

　（中国煤炭資源網 10月28日）