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中国
【原子力】

中国の原子力発電輸出が再びブレークスルー 中核がアルゼンチンの60億ドル事業を獲得 (15/11/05)
2015/11/5
中国【原子力】

 先月、中広核が英国における原子力発電事業でブレークスルーを遂げたのに続き、中核集団もアルゼンチンへの原子力発電輸出で重要な進展を遂げた。

 新華社電によると、中核集団はアルゼンチンの第4原子炉をめぐるアルゼンチン原子力発電公社との交渉で「重大な進展」を遂げるとともに、第5原子炉をめぐって枠組協議を確定した。中核はアルゼンチン原子力発電公社と協力してアトーチャ原子力発電所3号機として重水型原子炉を建設するとともに、アルゼンチン第5の原子炉になるアトーチャ原子力発電所4号機に中国の設計による「華龍一号」加圧水型炉技術を採用する計画である。

 アルゼンチン側が明らかにしたところでは、「第4原子炉のビジネス交渉はすでに終了し、両国の関係政府部門は近日中に決定的な合意文書に調印する」ことになる。アトーチャ原子力発電所3号機はカナダCanduが設計した重水炉技術を採用し、設備容量は75万kW、予想投資額は59.9億ドルになる。中国の銀行が総投資額の85%を融資し、利率は6.5%以下になる。設備の62%はアルゼンチンの企業が提供し、38%は中国側が提供する。完成後はアルゼンチン原子力発電公社が運営する。

 重水炉の設計者はCandu社であるが、中核集団は2014年7月、アルゼンチン重水炉事業において、中核が一部の設計と設備供給並びに技術サービスを担当すると発表していた。

 なお、中核集団の秦山原子力発電所第3期にはカナダの重水炉技術が採用されており、2基の設備容量はそれぞれ72.8万kWになる。

 また、中核とアルゼンチン原子力発電公社は今回、第5原子炉の開発をめぐって枠組協議を確定した。同協議に基づき、アルゼンチン第5の原子炉には中国側の設計による加圧水型炉技術、すなわち「華龍一号」技術を採用する。

 (新浪財経 11月5日)