中国の石炭化学工業は油価下落と環境保護の二重の圧力を受けて、発展の勢いが衰えている。「新常態」の下では、規模の大きい石炭化学事業は経済成長の牽引効果が極めて大きい。

　石炭化学工業第13次5ヵ年規画の素案はすでに完成しており、規模の調整、最も厳正な環境保護基準、省エネと高効率、科学的部署、自主イノベーションを原則としつつ、引き続き石炭化学工業が推進されることになる。

　2016〜2020年に中国の石炭化学事業は実証と商業化開発段階に進む。第13次5ヵ年規画期には石炭液化、コール・トゥ・メタノールとコール・トゥ・オレフィン、SNG（石炭由来代替天然ガス）や石炭由来の合成アンモニア、グリコール、水素製造等の分野で多くの事業が建設、稼動される。

　既存の石炭化学工業実証事業の経験をベースに適確な技術と設備、信頼できるエンジニアリングやサービス協力パートナーを選択することが新規建設事業の鍵になるだろう。

　（中国煤炭資源網 11月16日）