12月17日、中国の李克強首相とロシアのメドベージェフ首相の立会の下、中国のシルクロード基金とロシアのノヴァテク社(Novatek)が北京でヤマルLNG一体化事業の株式譲渡と融資に関する協議書に調印した。双方は2015年9月に同案件について枠組協議に調印していた。

　シルクロード基金はノヴァテク社からヤマル事業の株式の9.9％を買収するとともに、5年を期限とする総額7.3億ユーロの融資を提供してヤマル事業の建設を支援する。

　ヤマル事業は天然ガス探査開発、液化、輸送、販売を一体化した事業として世界最大規模になる、天然ガス年産量280億m3、LNG年産量1,650万トン、コンデンセート年産量120万トンに上る。ヤマル事業の現在の株主はノヴァテク、フランスのトタル及び中国石油天然ガス集団(CNPC)である。

　シルクロード基金は2014年12月に開設された中長期開発投資ファンドであり、市場化、国際化、専門化を原則として運用され、中国の「一帯一路」（シルクロード経済ベルトと21世紀海上シルクロード）建設に寄与する。

　（新浪財経 12月21日）