山東省は代替エネルギー開発について研究を進めてているが、今後は重点的に原子力発電を発展させ、それによって省のエネルギー構造と経済構造を調整するよう検討している。山東省副省長・王軍民が国家核電技術公司の2008年度工作会議において述べた。

　2007年の山東省の電力設備容量は5,800万kW、発電量は2,600億kWhであるが、その99％は石炭火力発電。しかし、電力事業の発展にとって石炭はますます制約要因となり、省エネ・排出削減の圧力も高まっている。

　山東省は、原子力発電を発展させる上で、資源的にも経済的にも条件に恵まれている。この数年、山東省の原子力発電所建設は大きな進展を遂げ、特に海陽原子力発電プロジェクトがスタートしたことで、山東の原子力発電建設に新たな1ページが開かれた。海陽原子力発電所は中国電力投資集団の投資により、合計6基が3期に分けて建設される。総容量は750万kW、うち第1期では1号機と2号機を建設し、総投資額は400億元になる。2007年12月31日に本体工事の着工が命令された。営業運転を開始するのは2014年5月の予定。

　王軍民副省長は、海陽原子力発電事業によって山東省のエネルギー構造の転換が進み、山東省の経済と社会の良好かつ急速な発展を大いに促進することになると述べた。また、同氏は、国家核電技術公司と共同で、山東を中国の重要な原子力発電基地並びに原子力発電設備製造基地にしたいとの希望を表明した。

　（新華網 1月31日）