中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)の資産統廃合が徐々にスピードアップしている。ペトロチャイナは崑崙能源並びに崑崙燃気と株式譲渡に関して協議書に調印し、ペトロチャイナが保有する崑崙燃気の株式100％を崑崙能源に譲渡することになった。譲渡価格は148.27億元になる。

　ペトロチャイナは2015年末に到って資産統廃合の大きな動きを示している。崑崙能源と崑崙燃気の他にも、11月には新疆呼図壁など6ヵ所の天然ガスタンクの余剰天然ガス備蓄資産を中国石油天然ガス集団(CNPC)所属の石油管理局に譲渡することになり、さらに12月24日にはペトロチャイナ傘下のパイプライン業務の統合を行い、子会社の中石油管道有限責任公司を母体として、中石油東部管道有限公司、中石油管道聯合有限公司及び中石油西北聯合管道有限責任公司を統合し、一本化したパイプライン資産の管理と経営及び投融資のプラットフォームを確立した。

　業界関係者によると、ペトロチャイナの最近の資産統廃合の動きは石油・天然ガス産業の市場化に向けた全面改革に順応するものである。2015年9月に通達された《国有企業改革の深化に関する指導意見》は、自然独占事業を対象に、パイプライン輸送の分離、競争的業務の開放や公共資源配置の市場化の促進を明確に打ち出していた。

　（網易財経 12月29日）