石油価格の持続的下落と収益能力の低下を背景に中国石油天然ガス股フェン公司(PetroChina)はパイプライン業務の統合を加速するだけでなく、大きな展望が広がっている非石油業務の拡大も重視している。中石油販売公司は京東商城（オンラインショッピングモール）と、各自の商品、O2O（オンライン・トゥ・オフライン）、物流配送等の分野で戦略協力を進めることを合意した。

　ペトロチャイナの説明によると、ペトロチャイナの崑崙給油カードを持っている個人ユーザーは貯まったポイントで京東商城の商品やサービスを購入することが可能になる。

　ペトロチャイナとシノペックは最近非石油業務をめぐって活発な動きを示している。8月にはペトロチャイナ湖南販売公司と天猫オンラインショッピングモールが双方のリソースを統合して「インターネット＋エネルギー」のサービスプラットフォームを始動させた。また、シノペックは全国各地の多数のサービスステーションに易捷カーサービスショップを開設し、高速洗車、高速メンテナンス、自動車修理、タイヤ交換といった便利なサービスを提供している。

　業界の見方によると、石油価格の低迷を受けて、ペトロチャイナもシノペックも本業の成長が鈍化しており、そのためサービスステーションのネットワークと広大な消費者グループを活用して非石油サービスの拡大を展開している。「ペトロチャイナは電子商取引業者のチャンネルを活用することで非石油業務の急速な拡大を進めることが出来る。これは新たな業績の成長材料になり、業績全体の低下傾向を一定程度食い止めることになる」と業界関係者は言う。

　（網易財経 12月28日）