国家発展改革委員会の連維良副主任は、中国は低品質石炭資源の開発を断固停止するとともに、低品質石炭の生産と販売を断固規制し、低品質石炭の輸入も厳重に規制して、大気環境対策と環境保護を促進すると表明した。連維良副主任は先日開かれた2016年度全国石炭交易会において次のように表明した。

　中国の石炭産業はクリーン化利用と再生可能エネルギーの方向へと発展させる。石炭の選炭・加工と総合利用を発展させ、製品の付加価値を高め、産業チェーンを延伸し、高硫黄、高灰分の低品質炭の使用を厳重に規制する。

　未開発の高硫黄、高灰分の石炭資源については、炭鉱建設事業の許認可を暫時停止し、許認可済みの事業についても建設を当面先送りする。建設中の事業は規模を縮小し、稼動済みの事業は生産量を減らす。近場で販売するようにし、長距離輸送を行うことを禁止する。

　第13次5ヵ年規画期の石炭産業の発展は、「増量を厳重に規制し既存量を最適化する」という原則に従い、資源枯渇企業、老朽化生産能力、低品質炭生産能力の市場退出を整然と導き、構造的新規生産能力によって退出した生産能力を相殺する。

　今後一定の間、石炭火力発電所の超低排出、高効率微粉炭型工業ボイラーや現代的石炭化学工業技術を発展させ、石炭の安全・高効率・グリーン化採掘とクリーン・高効率・低炭素・集約化利用を推進して、石炭産業の持続可能な発展能力を高める。

（経済参考報 1月11日）