商務部と税関総署は2016年第1期石油製品輸出枠合計2,093万トンを通達した。2,093万トンという数字は2015年の輸出枠の7割に達し、2014年の年間輸出量をも上回っている。

　なお、今年第1期の輸出枠を配分された企業は、国有石油御三家の製油所以外に、山東の地方製油所や、振華石油など5社の製油所以外の企業も含まれており、石油ガス改革の範囲のさらなる「開放」が示された。

　ICISの石油製品産業アナリストである林嘉欣氏は、石油化学の生産能力過剰や国内の需要不振が石油製品輸出の大幅増の主要原因であるとの見方を示し、輸出増加によって需給バランスを調整し、国内の在庫圧力と販売圧力を軽減することが可能になる一方、国内の石油製品供給確保の緊急性が低下する中で、石油製品輸出に対する国の統制も緩和されていると指摘する。

　（中国経済新聞網 1月13日）