中国が2015年に中央アジア天然ガスパイプライン経由で輸入した天然ガスは305.7Nm3になり、前年比5％増加した。1日当たりのガス輸入量は8,400万Nm3に上る、うちA線とB線からの輸入は合計234.5億Nm3、C線からの輸入は70.3億Nm3になった。

　中央アジアからの天然ガス輸入は2009年に始まった。中央アジアの天然ガスは中国・カザフスタン国境のホルコス計量ステーションから中国へ入り、その後中国各地へ輸送される。中国−中央アジア天然ガスパイプラインは、西はトルクメニスタンとカザフスタンの国境を起点に、ウズベキスタン中部とカザフスタン南部を経由して、新疆ホルコスまで。同パイプラインはすでに6年間にわたって安全に操業しており、現在A・B・Cの3つのルートを実現している。中央アジアパイプラインは中国に入ってからは第2・第3西気東輸パイプラインにつながり、沿線の4億人の人口に生活用燃料を供給している。

　2015年末時点で中央アジアパから中国へ累計1,303.9億Nm3の天然ガスが供給されたことになる。

　　（中商情報網 1月15日）