経済の急成長に伴い、2007年の石油生産量と消費量はいずれも過去最高を更新した。2007年の中国の原油生産量は1億8,665.7万トン、前年比1.6％増。ガソリン・軽油・灯油からなる石油製品生産量は1.95億トン、前年比7.2％増。2007年の原油生産量の伸びは2006年に比べ0.1ポイント下がったが、絶対値では過去最高を記録した。石油製品生産量の伸びは前年を2.7ポイント上回り、絶対値も過去最高となった。

　2007年の原油純輸入は前年比14.7％増の1億5,928万トン。

　純輸入量と生産量の和である原油見掛け消費量は過去最高の3.46億トン、前年比7.3％増。原油対外依存度は46.05％に達した。

　石油製品輸入量は709.3万トン、輸出量は978.3万トン、石油製品純輸出量は269万トンとなった。ガソリン・軽油・灯油の見掛け消費量も過去最高の1.92億トンに達した。

　中国経済の急成長、特に重化学工業投資と自動車保有台数の持続的拡大が石油需要の上昇を押し上げたと見られる。2007年のGDP成長率は前の年よりも0.3ポイント高い11.4％。一定規模以上の工業付加価値生産額は前年比18.5％増となり、伸びは前年比1.9ポイント上昇した。

　国務院発展研究センター市場経済研究所の分析によると、原油生産量の伸び1.6％という数字は高いとは言えないが、依然正常な伸びの範囲内にある。この数年、東北の旧油田群の生産量は低下傾向を示しているが、西部及び海洋油田の生産が急速に伸びており、主力油田の生産量低下をある程度カバーしている。しかし、国内原油供給能力は需要の伸びに追いつかず、そのため原油輸入量の上昇を招いている。

　原油精製量の伸びは中国の石油需要の動向を反映している。2007年の原油精製量は3億2,679万トン、前年比6.4％増となった。伸びは2006年の6.3％のレベルを維持した。

　2007年のガソリン生産量は5,994万トン、前年比7.2％増。軽油は1億2,370万トン。6.2％増、灯油は1,153.3万トン、19％増。

　2007年のガソリン輸出量は前年比32.4％増、ガソリン純輸出量は4,415.5万トンに達した。一方、軽油の輸入量は前年の2倍以上となり、輸出は減少傾向を示した。軽油の純輸入量は96.2万トンに達した。

　（環球能源網 2月1日）