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【石炭】

新疆が2016年の原炭生産量を1.5億トン前後に抑制 (16/01/29)
2016/2/8
中国【石炭】

 1月27日、新疆自治区は石炭産業・炭鉱安全生産監管監察工作テレビ電話会議を開いた。同会議から、新疆の石炭生産能力と建設中の炭鉱規模は市場の総量をはるかに上回り、石炭生産能力の過剰を来していることが分かった。但し、マーケットの予測によると、2016年の新疆の原炭生産量の抑制は1.5億トン前後に止まり、新疆の工業と経済発展のためのエネルギーを確保することになる。

 新疆煤炭産業管理局の呉甲春局長によると、第12次5ヵ年規画期の新疆の原炭生産量は6.90億トンに上り、第11次5ヵ年規画期の3.43億トンに比べ101.16%の増加になった。2015年は経済下降圧力や石炭価格低迷等の影響を受けて、原炭生産量は2014年の1.41億トンと横ばいの1.4億トンに止まった。

 石炭産業の発展をめぐる困難と問題は全国に広がっているが、新疆の石炭産業は依然大きなチャンスに遭遇している。第1に、石炭は新疆の主要エネルギーであり、他に代わるものがない。新疆は中国の石炭生産力が西へシフトする上で重要な受入区であり、また、エネルギー戦略後継区でもある。新疆の石炭産業の発展の余地は依然大きい。第2に、ハミ南−鄭州800キロボルト超高圧(UHV)DC送電プロジェクトを初め、石炭火力発電、石炭液化、SNG(石炭由来代替天然ガス)など一群の事業が石炭需要を強力に牽引することになる。ジュンガル東、トルファン・ハミ、イリなどの産炭地は石炭資源が極めて豊かであり、大型並・超大型現代化高効率炭鉱の建設に適している。石炭採掘コストは中国の他の省・自治区よりも低く、新疆の比較優位は際立っている。

 新疆の石炭想定資源量は2.19兆トンで全国の40%以上を占める。自治区内では4ヵ所の大型石炭基地建設が計画されているが、中でもハミ石炭基地は「西煤東送」の戦略的エネルギー基地に指定されている。「一主両翼」鉄道(一主とは蘭州−新疆鉄道旅客専用線の新規建設と在来線の貨物専用線への改修、両翼とは将軍廟−巴里坤−伊吾−策克(内蒙古)鉄道の北翼とハミ−敦煌−西寧−成都鉄道の南翼を指す)など一連の重要インフラの建設によって、ハミ地区の国家大型石炭生産基地には政策面からチャンスと保証がもたらされる。

 (国家煤炭工業網 1月29日)