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【エネルギー全般・政治経済】

鉄鋼産業の脱生産能力任務が明確化 5年間で粗鋼生産能力を1億トン圧縮 (16/02/05)
2016/2/15
中国【エネルギー全般・政治経済】

 国務院は2月4日、《鉄鋼産業過剰生産能力解消と脱苦境並びに発展実現に関する意見》を通達し、ここ数年の老朽化生産能力の淘汰を基礎に、今年から5年かけて、粗鋼生産能力を1〜1.5億トン削減することにした。また、産業再編で実質的な進展を遂げて、産業構造の最適化を実現する。

 中国鋼鉄工業協会の統計によると、全国重点鉄鋼企業の2015年の売上は2.89兆元、前年比19.05%の減収になり、赤字額は645.34億元、赤字企業の比率は50.5%に達している。赤字企業の生産量は会員企業の鉄鋼生産量全体の46.91%を占める。なお、2014年は225.89億元の黒字であり、赤字企業の比率は14.77%だった。

 業界の専門家によると、鉄鋼産業は過剰生産能力の規模が最も大きくかつ深刻な分野の一つであり、そのため、5大サプライサイド改革における脱生産能力も鉄鋼産業から開始されることになる。

 (中国能源網 2月5日)