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台湾第一原子力発電所が2018年に廃炉 (16/03/01)
2016/3/1
アジア【電力】

 1978年に稼動した台湾第一原子力発電所の廃炉計画が明らかになった。

 台湾第一原子力発電所の1号機は2018年12月5日に停止し、2号機は2019年7月15日に停止する。台湾電力は2015年末に廃炉計画案を行政院原子力委員会に提出しており、25年かけて除染や解体等の作業を完了することになる。廃炉の経費は182億台湾ドルに上る見通しである。除染後の跡地を風力発電所用地と記念公園にする計画である。

 高品位使用済み核燃料棒以外の低品位使用済み核燃料については、台湾電力は発電所内の西南部に8,200平方フィートの貯蔵場と5,000平米の低放射性廃棄物貯蔵庫を建設することを計画している。

 台湾電力原子力報道官の林徳福氏は、一般の乾式貯蔵場の放射期間は40年であり、台湾電力は核廃棄物の行き先を探すよう方法を講じ、原子力発電所の跡地を廃棄物の貯蔵庫にはしないとしている。現在、台湾に近い「無人島か準無人島」に大型集中式貯蔵場を建設する計画について評価を進めているが、社会からのコンセンサスを得た上で実施するとしている。

 (中国能源網 3月1日)