IEAの最新月次レポートによると、中国は2015年末時点で、ドイツを抜いてロシア原油の最大輸入国になっている。

　レポートによると、中国はESPOパイプライン（東シベリア−太平洋石油パイプライン）経由の石油輸入を増やしており、2015年末にドイツを抜いてロシア石油の最大の買手になった。1月には中国はコズミノを経由する同パイプラインによって大量の石油を輸入するとともに、中国北方の小規模製油所は最近鉄道によるロシア原油の輸入を開始した。

　中国税関総署の統計によると、国際油価の下落を背景に中国の2015年の石油輸入量は過去最高を記録、前年比8.8％増の3.34億トン（670万BD)に達し、昨年12月だけでも約3,319万トン輸入した。

　ロシアエネルギー省は3月11日、ノヴァクエネルギー相と中国国家能源局の努爾・白克力(Nur Bekri)局長の北京での会談の結果を発表した。発表によると、2015年のロシアから中国への石油供給は2,668万トン、前年比17.5％増になった。

　（中国能源網 3月14日）