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国家能源局が風力発電の電力機会損失が深刻な地区における電源建設を厳重に規制へ (16/03/18)
2016/3/18
中国【新エネルギー】

 国家能源局は3月17日、《2016年度の適正な風力発電電力受入工作の関連要件に関する通達》を示達し、風力発電の電力機会損失が深刻な地区については各種電源建設のペースを厳重に規制することにした。電力供給の過剰と風力発電の電力機会損失が深刻な地区では、各省クラス政府のエネルギー所管部局が新エネルギーも含む各種電源建設の許認可を暫時停止するかもしくは暫時遅らせることを検討して、電力機会損失状況のさらなる悪化を回避する。

 特に内蒙古、吉林、黒龍江、甘粛、寧夏、新疆など昨年電力機会損失の深刻化が進み損失率が高かった地区では2016年度の在来型風力発電事業の新規建設を暫時見合わせる。

 国家能源局の通達によると、昨年「三北」地区(華北・西北・東北)において風力発電の電力機会損失問題がますます深刻化した。電力機会損失量は339億kWhに達し、風力発電の年平均利用時間数は2014年よりも165時間少ない1,728時間にまで下がった。電力需給状況から見て、今年も「三北」地区の状況は依然厳しいと予想される。

 今回の国家能源局の通達は、風力発電電力機会損失問題が深刻な省のエネルギー所管部局及び能源局出先機関は対策の重心を風力発電の開発並びに建設から風力発電の高効率利用に移し、風力発電電力の受入と消化を広げるため種々の措置を並行して進めることを提唱している。

 また、国家能源局は甘粛を電力機会損失問題解決実験省として、問題の解決に努めることを明確にしている。

(新華網 3月18日)