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中国
【石油・天然ガス】

石油ガス価格低迷でも中国の2015年のシェールガス生産量は前年の2.6倍 (16/04/07)
2016/4/7
中国【石油・天然ガス】

 国際油価の低迷に引きずられる形で天然ガス価格も下落が続いているが、こうした芳しくない状況にありながらも、中国の非在来型石油ガスは依然急速な成長を実現しており、2015年のシェールガス生産量は44.71億m3に達し、前年比の伸び率は258.5%に上った。 

 4月6日に国土資源部が開催した主要鉱産物新規埋蔵量及び省資源・総合利用に関するプレス発表会において、国土資源部鉱産資源埋蔵量司の于海峰司長は次のように説明した。 

 2015年の中国のシェールガス新規確認原始埋蔵量は4,373.79億m3、新規確認技術的可採埋蔵量は1,093.45億m3であった。2015年末時点で全国シェールガス残存技術可採埋蔵量は1,303.38億m3に達している。 

 第12次5ヵ年計画期に中国はシェールガス探査で重大な打開を遂げ、計画期の新規確認原始埋蔵量は累計5,441.29億m3に上った。2014年にシェールガス商業採掘が始まって以来の中国のシェールガス総生産量は57.18億m3に達している。 

 但し、伸び率は相当高いが、2015年のシェールガス生産量は計画目標に及ばなかった。中国は2012年に、2015年のシェールガス生産目標を65億m3に設定していた。 

 シェールガスは世界の主要石油・天然ガス生産国が開発を競い合っているが、採掘に技術的難題を伴うだけでなく、環境問題も懸念される。中国のシェールガス技術は、理論、技術、環境、コストの4つのハードルに直面している。環境問題については、シェールガス採掘には水資源と切り離すことが出来ないが、中国のシェールオイル・ガス資源の5分の3以上は水資源不足地区に分布している。また、中国の地質的条件や地形は米国と異なっており、米国のノウハウをそのまま参考にすることは難しい。 

 (中国能源網 4月7日)