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中国
【石炭】

1〜2月の中国石炭企業上位10社の原炭生産量は2.2億トン 低い産業集中度は生産能力過剰の一因 (16/04/07)
2016/4/7
中国【石炭】

 中国煤炭工業協会が発表した統計によると、2016年1〜2月の中国石炭企業大手90社の原炭生産量は合計3.7億トンで、前年同期に比べ0.2億トン、5.3%減少した。 

 うち上位10社の原炭生産量は合計2.2億トンで大手企業の原炭生産量の60.4%を占めた。 

 神華集団6,580万トン、同煤集団2,486万トン、陝西煤化集団1,996万トン、山東能源集団1,926万トン、中煤集団1,685万トン、兗鉱集団1,653万トン、山西焦煤集団1,615万トン、冀中能源集団1,507万トン、開灤集団1,497万トン、陽煤集団1,292万トンの順になる。 

 国家統計局の統計によると、1〜2月の全国の原炭生産量は5億1,346万トンであり、大手石炭企業上位10社が約43%を占めた。中国の石炭産業の集中度はさらに上昇したことが見て取れる。 

 業界関係者の見方では、集中度が低いことも中国の石炭生産能力過剰の重要な原因を成している。集中度が低いことは競争型市場構造の範疇に入るということであり、供給過剰と価格下落の状況では、各石炭企業は生産能力の拡大に走り、生産量を増やし低価格によってシェアを維持するという市場戦略を採るが、過度の競争は生産能力の過剰をより一層激化させることになる。 

 一方、石炭産業の集中度が高く、寡占型の市場構造である場合、供給過剰と価格下落の状況にあっても、数社の大手企業は石炭生産量を抑制することで市場の供給量に影響を及ぼし、市場価格を維持することが可能である。 

 (中国煤炭資源網 4月7日)