中国経済の急成長と石油化学工業の旺盛な需要を受けて、2007年には多国籍企業による石油化学工業への投資が急増した。

　中国石油化学工業協会によると、現在エクソンモービル、シェル、BP、トタルなど大企業も含め2,055社が、石油製品の販売、天然ガス開発、石油化学、精密化学、専用化学品、合成材料、物流、高付加価値末端製品などを中心に、中国の石油化学産業への投資を行っている。

　そうした企業の多くは中国をめぐって中長期的な計画を策定しており、例えば、BASF社は、2010年にアジアでの売上と収益を全体の20％とし、その50％を中国とするよう計画している。Evonik社は2009年に中国での化学製品の売上を10億ドルにするよう計画し、ドイツのズードケミーグループは2、3年以内に中国への投資を1億ユーロに拡大し、2010年の中国での売上を2006年の倍以上にする。

　（中国石化新聞網 2月14日）